おはようございます。
本日は「心の中の宇宙」というテーマで伺いました!
今日は絵本のような物語のお話でした^^
なにかしらお役に立てれば幸いです♪
*
あなた方はアリの巣をみたことがありますか?
アリの世界にはしっかりとしたそれぞれの役割や、その集団のルールのようなものがあります
あなたはその中の一匹のアリになったつもりで、今日のお話を読んでみてください
*
一匹のアリがいつものように、みんなの食べ物を探しに行った先で、ある生き物と出会いました
アリはふと、話しかけてみることにしました
「あなたの仲間たちはどこにいるの?」
その生き物は答えます
「仲間?さぁ、どこにいるかわからないな。仲間はいるけれど、みんな自由に好きなことをやっているから」
アリは驚きます
「決まった役割がないの?じゃあ食べ物はどうしているの?」
その生き物は答えます
「何言ってるんだよ。そんなの自分で必要なだけ探して食えば十分じゃないか。あとはみんな好きなことをしてるんだよ」
アリは困惑しました
本当にそれで生きていけるんだろうか?
アリは興味を持って、そのまま森の中をどんどん進み、他の生き物にも話を聞いてみることにしました
ある生き物言います
「私たちは花の間をひらひらと自由に飛んで、花の蜜を吸うの」
ある生き物はいいます
「今はお母さんがご飯をとってきてくれるけど、大人になったら狩りというのをするの」
ある生き物はいいます
「私たちはこの羽根を使って空を自由に飛びまわって自分が食べたいものを食べたり、眠りたいところで眠るわ」
アリはびっくりしてしまいました
そのふわふわとした羽根をしげしげとながめていると、その生き物が
「乗ってみる?」
と、アリを羽根先にのせて羽ばたきました
アリは一生懸命掴まりながら、これまで見たことのない、広大な世界を見ました
これはどういうことだろう?
巣の中にいた時には気づかなかったけど、自分の生きている世界とは、何と広く大きかったのだろう
どうしてこれまで知らなかったんだろう
その夜アリは、その暖かい羽根の中で眠らせてもらうことにしました
気持ちよくまどろんでいると、またたく星が声をかけてきました
「ねぇ、もっと広い世界をみたい?」
アリは驚きました
「これより広い世界がまだあるの?」
星が微笑むと、星から美しい光のしずくが落ちてきました
アリは、その美しいしずくに乗って、その星のもとに連れて行ってもらいました
アリはビックリしすぎて、声が出ませんでした
目の前にはは幾千、いや幾億の数え切れないほどたくさんの星たちが、とっても美しく輝いています
「このすべての星に、あなたのいたような世界があって、たくさんの生き物が生命を育んでいるの」
星が教えてくれました
アリは言います
「わたしは今日、自分はなんと小さな世界で生きていて、何も知らなかったんだろうと思いました。そして自分がいかにちっぽけな存在なのかということにも気がつきました」
星は微笑んで答えます
「すべての存在はとってもちっぽけだけれど、だからこそ自由で、そのひとつひとつが尊いのよ」
目が覚めるとアリは巣の中で眠っていました
アリの心には、広大な宇宙が広がっていました
今日はこの辺で
どうもありがとう